FC2ブログ

T版 2019年8月 ………◎田崎健太・全身芸人◎菅野国春・83歳ー平成最後の日記◎西山厚・仏教発見!◎坂井敏ほか・京大変人講座◎ミステリー特別取材班・週刊誌記者が追いかけた「本当かもしれない都市伝説」

T版2019年8月




03/芸というもの *2019.08.20
田崎健太◎全身芸人

201812全身芸人

「今日は一生懸命、お化粧を作りました。でも上手く行きませんね。なにしろ、もう80歳でしょ。
手が震えているから、眼をつけようと思ったら、こっちの方についちゃって」
 

敏子が眉毛の上あたりを筆で描く仕草をすると、観客席から笑いが起こった。〔…〕
「5時間も6時間も掛かって、そんな風だから嫌になっちゃうわよね」 

★#田崎健太◎#全身芸人――本物たちの狂気、老い、そして芸のすべて  2018.12/太田出版

――爆発的に売れる以上に、売れ続けることはもっと難しい。年をとるうちに時代の空気を感じる感覚は失われていく。
だからこそ、表現者の先達として、年老いた芸人の生き様を迫ってみたいとずっと考えていた。不発弾のような狂気を抱えた彼らは人生をどのように閉じていくのか、興味があったのだ。 
(本書)

 著者が畏敬の念をもって話をきいたのは以下の芸人。掲載の写真は、関根虎洸撮影。

月亭可朝――ギャンブル中毒の男
松鶴家千とせ――元祖・一発屋の現在
毒蝮三太夫――日本一の毒舌男
世志凡太・浅香光代――芸能界最強の夫婦
こまどり姉妹――最後の門付芸人





07/老人たちの賛歌 *2019.08.09
菅野国春◎83歳・平成最後の日記

2019.02-83歳平成最後の日記

近年、生活意欲も思考の脳力も低下していることを自覚する。しかしボケたという自覚は希薄である。本人は心が若いと、ひそかに内心自惚れているが、日毎に老人的思考に傾斜していることは否めない。
83歳ともなれば、老人的思考で日々を生きているのは当然である。このように、老いの心情でいろいろな現象に対峙しているのである。

 身辺で起こるさまざまな事柄に対して老人的思考で反応して理屈や嘆きや怒りを内部に沈殿させ、

それを吐息のように吐き出したのが本書の日記である。


 洞察力や逆転の発想があるわけでもない。何処にでもいる平均的老人のささやかな生活観、社会観、人生観が落ち葉の如く散りばめられている。

★#菅野国春◎#83歳・平成最後の日記――老人ホームに暮らす老人の1年間の克明な生活記録  2019.02/展望社

 著者は、定年退職したサラリーマンではない。「もう一度生きる――小説老人の性」「老人ホームのそこが知りたい」など多数の著書を持つ現役の作家である。
 老人ホーム『伊豆高原ゆうゆうの里』に夫婦で居住し、夫人の健康悪化を心配しながらも、句会、麻雀、カラオケ、アスレチック、飲み会、そして講演講師と多忙な日々。その平成30年の365日の日記である(プロの作家だけに読み易い文章だ)。

 ――人見知りで何時までも人と親しく語れない人もいる。こういう人は淋しい。隣人と交流が始まるきっかけは、食堂、大浴場、クラブ活動が主だが、とにかく気軽に人に語りかけられる人は老人ホーム暮らしが楽しいものになる。個人に備わった性格も人生の幸運、不運を左右する。孤独も楽しいが人との会話に生きる力を得る。 (本書)

 このホーム、調べてみると、45㎡の部屋で夫婦で入居の場合、入居金4,454万円。毎月の生活費、約20万円が必要。





07/老人たちの賛歌*2019.08.14
西山厚◎仏教発見! 

2004.11仏教発見!

 死ぬとは、先に亡くなった一番大切な人にまた会えること。大事なのは、その時まで生き切ること。

 久しぶりに会うのだから、いろんな話をしてあげないといけない。暗い話はだめ。喜ばれない。素敵なみやげ話をたくさん持っていくために、その時まで精一杯生き切るのだ。


★#西山厚◎#仏教発見!     2004.11/講談社現代新書

 学問を生きた言葉で語る西山厚(1953~)氏の社会人向け連続講座を当方は受講中。
本書刊行時は奈良国立博物館勤務、現在は帝塚山大学教授。

 ――人はひとりでは生きられない。さまざまな支えがなければ生きることができない。〔…〕
 私たちは支えられて生きている。と同時に、私たちもまた、どこかで誰かを、わずかなりとも支えている。

 私は仏教の「縁起」の思想にひかれた。〔…〕異訳すると「すべてはつながっている」という意味にもなる。すべてはつながって、支え支えられ、めぐりめぐって、わけがあって、存在している。
 (本書)





14/シンプルライフ・イズ・ベスト *2019.08.15
坂井敏ほか◎京大変人講座

201905京大変人講座


 僕ら研究者は訓練をして変人になるのです。初めから変人であるわけではない。

 そうなるためには毎日毎日「くだらない」「つまらない」と思われても、自分の立てた問い固執しながらとにかく深く切り込んでみる。それを自分だけで抱えていてはいけません。それだと単なるオタクです。

 他人と対話をしてみて、「それ、おもろいな」と言ってもらう。「おもろい」と言ってもらったら、さらに未踏峰に跳躍してみる。対話をしながら孤独になるんだよね。


――山根寿一(京都大学総長)「“変人”がいるから人類は繁栄してきた」

★#坂井敏ほか◎#京大変人講座――常識を飛び越えると、何かが見えてくる 2019.05/三笠書房

 ――京大には「対話=ダイアローグ」という伝統があります。対して、東京は「討論=ディベート」なんです。東京では侃々諤々討論して、自分の主張を相手に認めさせる。「討論は言葉の戦いである」というのが常識なんですよ。

関西は、言い合いながら、「おっ、それ、おもろいやん。ほな、こうしてみたら?」というように、お互い提案をしなから、しだいに形を変えて新しい場所に行き着く、これがダイアローグなんですね。 
(同上)

1 地球の教室 毒ガスに満ちた「奇妙な惑星」へようこそー学校では教えてくれない!恐怖の「地球46億年史」
2 経営の教室 なぜ鮨屋のおやじは怒っているのかー「お客さまは神さま」ではない!
3 法哲学の教室 人間は“おおざっぱ”がちょうどいいー安心、安全が人類を滅ぼす
4 社会デザインの教室 なぜ、遠足のおやつは“300円以内”なのかー人は「不便」じゃないと萌えない
5 生物の教室 ズルい生き物、ヘンな生き物ー“単細胞生物”から、進化の極みが見えてくる
6 予測の教室 「ぼちぼち」という最強の生存戦略ー未来はわからないけど、なるようになっている

 京大は「変人製造所」として(ときどき)世界を変えていくと宣言する。だが、本書に森毅という伝説の“変人”を登場させるあたりに、本書編集者は“普通人”ではないかと思わせる。





15/ミステリアスにつき*2019.08.05
ミステリー特別取材班◎週刊誌記者が追いかけた「本当かもしれない都市伝説」

2019.05本当かもしれない都市伝説

 アポロ飛行士は例外なく、月面でUFOや異常構造物を目撃しています。月面には古代異星文明の痕跡や、エイリアンのUFOの基地などが点在していると言うんです。

 これは、NASAの研究者や、下請け業者、米軍関係者が実名で暴露しています。


★#ミステリー特別取材班◎#週刊誌記者が追いかけた「本当かもしれない都市伝説」 2019.05/双葉社

 『週刊大衆』ネタ会議で、編集長に提案したのが、「プーチンが影武者に入れ替わっていた」という仰天ネタ。編集長は苦笑しながら、「東スポみたいだけど、面白いなそれ」と、仰天ネタで連載が始まった。メンバーは、還暦目前記者と、30代のデータマン(記者見習い。英語ができ海外サイト等で情報収集)、30代の男性編集担当の3人だった。

 上掲は、「再び月面有人探査計画をブチ上げたNASA1972アポロ計画に隠された「驚愕の真実」
と題された章の一節。このほか、

・「エイリアンの襲来に備えよ…」 “車椅子の天才”ホーキング博士の衝撃遺言。
・気象をコントロールし天変地異を誘発する… 悪魔の超兵器「ハープHAARP」は実在する!!
・人工知腱AIはIQ10000の怪物に成長!! 「2045年人類滅亡」今そこにある危機。
・ビル爆破に未公表の新型爆弾も使用されていた!? ブッシュ政権黒幕が仕掛けた「9・11同時多発テロ」
・米国の「ファーウェイ締め出し」作戦の裏で囁かれる人気アプリ『ポケモンGO』とCIAの怪しい関係
 などオカルト満載。

 猛暑の続く日々には、こんな本がよい。べつに涼しくなる訳ではないが。


関連記事
スポンサーサイト



0 Comments