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わがブログ、終わりの時

気になるフレーズ 表紙




 ブログを終えることにした。
 「老齢となった作家は、かつての作品を自らコピーしたような文章をだらだらと垂れ流したような本を書く」と以前このブログに書いた。それは“自然湧出、源泉かけ流し”ではなく“入浴剤を加えた浴槽内循環ろ過”ではないのか。すなわちリサイクルである、とも。

 ところが2019年末にじつは同じことを当方も行っていたことに気づいた。驚いたことに当方のブログのいくつかの文章が無意識に“使い回し”“浴槽内循環ろ過”だったのである。以来、ブログを休止していた。潮時かと思う。

 当方がブログを始めたのは、退職し完全フリーの日々となった2004年の8月から。現在、当方のブログは「気になるフレーズーーこの本、この一行(the interesting phrase of the book )」というタイトルで、主として読んだノンフィクションの本のなかの“気になるフレーズ”を紹介するスタイルである。

 1冊の本のなかにある気になるフレーズを選ぶことは、即ちその本の“1行書評”である。本が商品である以上いかなる悪評があっても著者は甘受しなければならない。と思っていたが、ある作家が、新刊書評にとりあげるならばほめろ、けなすのならば取りあげるな、と書いているのを見て、それ以降「1冊の本の中に『気になるフレーズ』を見つけることが、本を読む喜び」とキャッチフレーズを替え、悪評をしたくなる本はブログで取り上げないようにした(ただしブログ内で政治家批判はなんども行った)。

 2006年4月から、1日1冊連続読破に挑戦し、2010年3月まで1,447冊/日まで続いたこともあり、また、「1960~2010年・傑作ノンフィクション100選」をまとめたり、さらに「発掘本・再会本100選」を断続的に掲載した(これは約70点で中断)。

 当方のブログは、「気になるフレーズ」シリーズとして、いくつか名を変え、現在ネット上に残っていると思われるのは、以下のURLの通り。
ココログ版「気になるフレーズ❤この本、この1行」
ココログ版「気になるフレーズ Second」
FC2版「気になるフレーズ――この本、この1行」
FC2版「平成引用句辞典=気になるフレーズ」

これらをまとめたものが以下の著者別さくいん、タイトル別さくいんである。
 気になるフレーズ全索引



GOO版「高齢力 引用句辞典」というのもある。この「高齢力 引用句辞典――リタイアからエンディングまで」は、ブログを終わるにあたっての“記念品”である。これまでのブログで紹介した約3,500点の本の中から、約530点を選んで編んだ「読む辞典」である。読むだけでなく、会話や文章に引用されることを意図したものである。

 ところで当方は原因不明、治療法なしの“難病”を複数抱えている。このため同じ病いの方の日記風の闘病記をいくつか読んでいた。ある時からそのブログが更新されなくなったり、家族の方から当人が死去しましたと書き込まれるケースがあり、読者として切ない思いをした。
 当方は現在、日常生活に支障はないが、突然中断することがないよう、その前にブログを終了しておこうと思った次第。年賀状に、本年をもちまして新年のあいさつを遠慮させたいただきます、と書くようなもの。なにしろ2020年の今、すでに79歳である。親や兄弟、先輩諸氏や友人たち……、会いたいと思う人はこの世にいない人の方が多くなっている。

 当ブログのどこかで「だけど退屈だよ。ほんとに退屈だ。これで死んだら、死因は『退屈』なんて書かれちゃう」というフレーズを引用している。おしまい、最終、フィニッシュですと言いながら終わるが、しかしまたどこかで、いやぁ退屈でひまで無聊でといいながら再度登場するかもしれない。

 とくに2011年から2019年まで続いた「傑作ノンフィクション・ベスト10」は、2020年版をぜひ実現したい。ブログに紹介していないが、すでに佐々涼子『エンド・オブ・ライフ』、林新・堀川惠子『狼の義 新犬養木堂伝』など傑作がスタンバイしている。

  2020年3月末日 





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