岸川真★亀井静香、天下御免!…………☆慰安婦像は、お地蔵さんのようにどんどん建てればいい。

20170802

2017.08.02亀井静香、天下御免


 終わりと始まりはいついかなる時も来る。

 ダメだという時に浮き上がりもすれば、イイ時に沈む日もある。これに右往左往していたんじゃ駄目なんだというね。死の宣告を逃れた後に、警察の上級の発表があるわけ。行ってみると、7番で合格だった。

 だから人生は振り返っちゃいかんのですよ。

愚かしいことをやったり、苦労をしても振り返ったら、かえってソレに足を取られて苦労するんじゃないかな。


 むしろ、いつも前だけを向いて進んでいけば、人生の岐路、難所なんか何ということもないのではないかな。


★亀井静香、天下御免!|岸川真|2017年6月|河出書房新社|ISBN: 9784309248028|○

 亀井静香(1936~)は、最高齢の衆議院議員、建設大臣など歴任。いかつい顔だが、どこか愛嬌があり、ブレのない言動に右から左まで多くのファンがいる。その波乱万丈の人生を語ったもの。

 広島県比婆郡山内北村(現・庄原市)という山間の貧村で育った子どものころから東大経済学部卒業までの前半は、青春小説を読むように痛快無比。

 就職活動は「生意気とこの顔は変えられない」で、つぎつぎ失敗し、先輩に当たる人に誘われ別府化学工業大阪本社(現・住友精化)に入社(この工場が当方の住む町にあり、多少の縁がある)。しかし60年安保騒動を間近に経験し、警察を立て直そうと一念発起、1962年警察庁に入る。

率直に語る亀井だが、具体的に話さない2か所がある。
 その一つは、警察庁警備局情報担当キャップの5年間。斃れる部下、「人格が破壊されて辞めていく」部下がいた過激派組織対策のとき。
 もう一つは、細川護熙首相時代、夜陰に紛れて殿さまの首を取る話。細川がわずか9か月で首相の座を下りたのは、佐川急便ヤミ献金や国民福祉税構想ではなく、亀井がつかんだ“抜き差しならぬ”倒閣情報のためだという。具体的に記述していないが、汚職という犯罪は、誰にでも当て嵌めることができる、「捜査して初めて明るみにでる犯罪」だと書いている。

 政治家としてもっとも活躍したのは、その後の自社さ連立政権構築に奔走したこと、そして村山富市首相を支え運輸大臣として阪神淡路大震災復旧復興など。
 
 小泉純一郎政権では、なんども政策協定違反で煮え湯を飲まされるが、“純ちゃん”は抗議しても女の話ばかりしてはぐらかしばかりだったと。小泉“改革”の嘘を徹底的に批判している。その“純ちゃん”に郵政民営化選挙で広島6区にホリエモン堀江貴文を刺客に送り込まれる。

自民党、国民新党、無所属と1979年以来連続当選で衆議院議員を続ける。政治家は安定した選挙区をもてば、安心して自由に政治活動ができる。

――俺の場合は党じゃないんですよ、党は関係ない。零細や草の根の血盟団みたいな感じになっているから、その後も政治活動を自由にやれたんです。党が怖いわけでもないから党を出たって関係ない。国民新党を辞めて無所属になっても変わらないんだ。良い人に巡り合って、それがずっと続いていってる。

 ――故郷の須川で隣に住んでいた、大迫さんの封書です(財布から古い封筒を取り出す)。94歳の時に私へこの封筒へ10万円を入れて下さった。政治に使ってくれと。ここに「谷間の美田は草原に/時の流れの悲しけり/美しい国とは昔の言葉/国の未来が思いやられる」そう書かれています。大迫さんは大金を託してくれた。これは私の心に突きさきったままです。
(本書)

 当方がもっとも賛同するのは慰安婦問題での亀井の考え方だ。

 ――慰安婦像について日本国内で大きな反発はあるけど、私はそうしたひどい目に遭ったと思っている人が、そうしたいと仰るんなら好きなようにおやりになったら良いと考えます。
 日本で道々に地蔵さんがあるでしょう。あれと同じように気が休まれるなら地蔵さんを建てるように、どんどんお建てになったらいい思うんです。国辱ではないかと言う輩もいるでしょうが、被害を受けた方はいつまでも覚えているものだ。占領された、植民地支配を受けたほうが忘れません。
(本書)

 当方は、慰安婦像は好きなだけ設置すればいいと思っている。それが地蔵像のように地域で親しまれ続けるか、二宮金次郎像のようにいずれ時代に合わず撤去されるか、韓国民に委ねればいい。ゴールポストをどこまで動かすのか、韓国民の心情は推し量れないが。

 ――主義でもないけど、見栄も張らない、恩も売らない、媚もしない。三ないだ。加えて可愛げもない議員だったんです(笑)。(本書)

「彼の人生から信念の在り処を窺い知れれば、先の読めない時代に生きる我々の,〈ひとつの処方箋〉に
なりうるのではないだろうか」と著者岸川真はいう。

 ――だからこうやってね、栄耀栄華で暮らしていて、エラそうにあなたに話していてさ。後ろめたさなんてねえと断言しなから、俺は偽善者だなと思うわけだよ。〔…〕ふーん何を言っているんだアイツは。そういう眼が、俺をじっと睨んでいるじゃないかと感じられてならないんだ。(本書)

 亀井静香。含羞の人である。
 

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